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それが先刻大通りの角で、小林と立談（たちばなし）をしていた長髪の青年であるという事に気のついた時、津田はさらに驚ろかされた。 （言問通り・ これが小林の次にかけた質問であった。小林はすぐ応援に出た。小林は始めて青年を津田に紹介（ひきあわ）せた。小林は青年に向って云った。青年は黙って再び立ち上った。津田がこう云いかけた時、近寄る足音と共に新らしく入って来た人が、彼らの食卓の傍（そば）に立った。 すると小林が突然彼の方を向いた。実を云うと、自働車の燭光（あかり）で照らされた時、彼の眸（ひとみ）の裏（うち）に映ったこの人の影像（イメジ）は津田にとって奇異なものであった。自身、もしくは他者の周囲に闇を展開し相手の攻撃を防御する。<br> <b<br> <br> <br> my homepage :: <a href="https://telegra.ph/1107-fiwktcthmw-11-07">山形の山</a>